仕事において様々な「問題」が起こります。
実は、その種の多くが「ほったらかし」によって生まれていることをご存じでしょうか?
小さな疑問を放置したり、ちょっとした問い合わせを先延ばしにしたり。
そのまま忘れてしまえば、やがて大きなトラブルとなって自分に返ってきます。
今回は営業の現場はもちろん、どのような職場でも当てはまる「ほったらかさない」ことの重要性をお伝えします。
目次
1. ほったらかしが問題の種になるケース
- 顧客からの問い合わせをわからないから放置してしまう
営業活動でよくあるのが、顧客や取引先からの問い合わせを「忙しいからあとで」「よくわからないから少し考えてから」と後回しにするケースです。
返信を先延ばしにした結果、相手に不信感を持たれてしまう恐れがあります。
「対応が遅い」「信頼できない」というレッテルを貼られ、クレームに発展することがあります。 - 会議で決まったことが理解できず、放置される
社内会議で新しい施策や業務フローが決まっても、「ちょっとよくわからないから、あとで確認しよう」と考えているうちにそのまま放置してしまう。
すると、後々「まったく内容を把握していない」「何も進めていない」といった状況に陥り、チームや上司からの信頼を失ってしまうこともあります。 - タスクの積み残しが引き起こす“忘却”
一度にたくさんのタスクを抱えたりしているうちに、「放っておいたタスクをそもそも忘れてしまう」ということが発生します。
一度顧客や社内での信頼を損なうと、取り返すには時間も労力もかかるでしょう。
2. 「ほったらかさない」ためのポイント
- タスクは細分化して管理する
放置が起きる原因の一つは、「タスクが大きすぎて手をつけにくい」ことにあります。
作業を小さく分解し、こまめに進める習慣を身につけましょう。
「問い合わせへの対応」でも、「内容の確認→回答案の作成→顧客への返信」というステップに分けましょう。
依頼先に確認しました、回答作成しています、完了しました、とこまめに返信しましょう。
こまめな連絡は非常に丁寧な印象を与えます。 - “とりあえずやる”という初動の速さを意識する
「あとでやろう」と思った瞬間に、そのタスクが“ほったらかし”のリスクゾーンに入ります。
完璧を目指すよりも、まずは相手へ連絡だけは返す、簡単な下準備だけはする、といった初動を素早くすることが大切です。
初動が早ければ、自分自身も「やるべきこと」を明確に認識できます。 - メモ&リマインドの仕組みを使う
スマホのリマインダーやタスク管理アプリ、ポストイット、手帳など、人によって使いやすいツールはさまざまです。大切なのは、すぐにメモを取り、決まった時間に必ずそのメモを確認する仕組みを作りましょう。
Googleカレンダーなどデジタルツールも良いですが、アナログのメモやポストイットなども有効です。
3. 忘れてしまうことのデメリットと事例
- 信頼の失墜
顧客や社内関係者から依頼されたことを忘れてしまうと、「あの人は仕事を任せて大丈夫だろうか?」と不信感を抱かれます。一度下がった信用を取り戻すのは至難の業です。 - 期待値が上がる
時間がかかっている分、相手は品質が高い資料やタスクを期待しがちです。
余計、かつ大きなプレッシャーがかかります。 - チーム全体の士気低下
特定のメンバーがタスクを放置していると、周囲のチームメンバーにも悪影響を及ぼします。
”あの人がやってないから自分も良いだろう”といった雰囲気が出てしまいます。
4. 「ほったらかさない」行動が生むメリット
- トラブルを未然に防げる
迅速な対応により、小さなトラブルの芽のうちに対処できるため、大事に至る前に軌道修正できます。
トラブルは何よりも「早く」が重要です。 - 仕事の質・スピードが上がる
タスクをこまめに管理することで、全体を見通しやすくなり、優先順位をつけやすくなります。
結果として作業効率がアップし、完了までのスピードも高まります。 - 信頼を獲得できる
相手の問い合わせにすぐに返信できる人や、すぐに行動に移せる人は「頼れる人」として認識されやすいです。
顧客や社内の仲間から厚い信頼を得ることで、今後の仕事が円滑に進むようになります。
5. まとめ
営業においてもそれ以外の仕事においても、小さな問題やタスクを放っておくと大きなトラブルへと発展します。
まずは、
「わからないことはすぐに聞く」
「問い合わせには即レスする」「決まったことはすぐに行動に移す」
といった小さなステップから始めてみましょう。
忘れるリスクを考え、ぜひ今日から“ほったらかさない”スタンスを取り入れてみてください。
以上、「ほったらかさない」でした。