営業資料に入れるべき内容とは? ~信頼感を高めるためのポイント~

営業の現場では、提案時に提示する「営業資料」は商談の成否を左右すると言っても過言ではありません。
営業資料に何を盛り込むべきか、どんな構成にすればわかりやすく魅力的に見せられるのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「営業資料に入れるべき内容」について、具体的な項目とポイントを整理しました。
営業資料をブラッシュアップしたい方、これから新たに作成したい方はぜひ参考にしてみてください。

目次

1. 会社の概要

最初に、自社がどんな会社なのかを明確に示すために、以下の情報を簡潔に載せます。

  • 会社名
  • 所在地(住所)
  • 代表取締役社長
  • 設立

会社概要は、取引相手に安心感を与えるための基本情報です。
「会社はいつ設立され、どこにあるのか」「代表者はどんな人なのか」といった情報は、信頼性を高める効果があります。また、場合によっては資本金従業員数事業内容などを加えても良いでしょう。
特に商談相手が自社をあまり知らない場合には重要です。

ワイズコーチ

表紙の次の1ページは会社概要を置いておこう。


2. 組織図

次に、組織体制を示す組織図を載せることで、相手に「誰がどの部門でどういった役割を担っているのか」を伝えられます。大規模な会社ほど、どの部署がどう関わるのかを明確にしておくと、相手側も質問や問い合わせ先を確認しやすくなります。

  • 営業担当者から問い合わせを受ける部署はどこなのか
  • 技術面はどの部署が担当しているのか
  • アフターサポートは誰が行うのか

こうした情報があると、商談後のフォローもスムーズに進めやすいでしょう。

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組織図は誰がどのような役割を持っていて、誰が上司なのか、といった情報をお客様に提供できるぞ。


3. サービスの全体的な案内

商談相手に対して、自社のサービス全体像を理解してもらうことは大切です。
特に自社製品・サービスを複数展開している場合は、一覧の形で載せるとわかりやすいでしょう。

  • 提供中のサービス・製品ラインナップ
  • それぞれの強みや特徴の要点
  • 市場における優位性、導入実績(可能であれば数字で示す)

「自社はこんなサービスを持っています」という全体像を把握してもらえれば、相手にとってのニーズを喚起しやすくなり、追加提案もしやすくなります。

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全体像をサービス紹介の初めにもってこよう。
お客様が複数の商品に関心持たれることもあるぞ。


4. 提案するサービス

全体像を示した上で、今回提案するサービスにフォーカスして詳しく説明します。

  • 提案に至った背景
  • サービスの詳細な内容(機能、メリット)
  • 導入の手順や導入後のサポート体制

さらに、導入事例や成功事例、数字を用いた成果(ROI・コスト削減率など)を盛り込むと、相手は具体的に導入後のイメージをしやすくなります。
可能であれば、お客様の声(口コミ・インタビュー)を掲載するのも効果的です。

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自分が相手に刺さるであろうサービス内容の資料を入れよう。
サービス内容に加えて、あなたにこのように役に立てますよ。
という仮説を立てて、資料に記載しよう。


5. 価格表

価格は商談の重要なポイントのひとつです。
価格設定を明示することで、「思っていたより高かった」「後からオプション費用がかかった」などのトラブルを避けることができます。

  • 基本料金とプランの種類
  • オプション費用や追加サービスの費用
  • 支払方法や支払条件(初期費用や月額費用など)

価格表は、シンプルかつ見やすいレイアウトにするのがポイント。
複雑になりがちなプラン構成は表形式にまとめると良いでしょう。

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価格の情報が不明瞭だと、購買の検討に進みにくいぞ。
事前に価格情報は用意しておこう。


6. メモ欄

商談時には、相手が疑問点や興味を持ったキーワードをメモしやすいように、空白スペースを設けると親切です。
また、こちらが説明時に補足を書き込めるようにしておくのも有効です。
「印刷して渡す場合」だけでなく、「PDFで共有する場合」でもメモページとして1ページ割いておくと、相手がメモを残しやすくなります。

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お客様が情報を書いてまとめておくメモ欄を用意しておくと親切だぞ。


7. その他、入れると効果的な内容

7-1. 実績・導入事例

「どのような会社が導入しているか」を具体的に示すと、相手は自社との共通点を見つけやすくなり、導入後のイメージも描きやすくなります。

  • 業種・規模別の導入事例
  • 実際の数字(導入前後の比較)
  • 導入企業の声や testimonial(お客様の声)
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会社によっては守秘義務によって開示できない場合もあるぞ!
契約内容を確認しよう。

7-2. お問い合わせ情報・担当者連絡先

契約する前に検討している相手が、疑問点をすぐ解決できるように担当者の連絡先を記載しておきましょう。
電話番号やメールアドレス、問い合わせフォームへのURLなど、相手が取りやすいアクションを明示します。

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担当者の顔写真があると尚よし。

7-3. FAQ(よくある質問)

自社商品・サービスについてよく寄せられる質問と回答をまとめておくと、相手側が抱く疑問を先回りして解消することができます。

  • 導入期間はどれくらいかかるのか
  • メンテナンスやサポートの費用はどのようになっているか
  • キャンセルや解約の条件はどうなっているか
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想定される質問と回答をあらかじめ用意しておこう。

7-4. 今後のスケジュール・導入フロー

提案するサービスを導入する際、どのような手続きや期間が必要かを時系列で示すと、相手は導入後の全体像をつかみやすくなります。

  • ヒアリング/要件定義 → デモ → 契約 → 導入準備 → 運用開始
  • スケジュール感(例:1か月以内で導入可能 など)
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発注書、契約書など契約に必要なプロセスがある場合は、明記しておこう。

7-5. アピールポイントの要約・差別化要素

膨大な情報を記載すると、結局何がポイントか伝わりづらくなることがあります。最後に、強みをひと目でわかる形でまとめるのもおすすめです。

  • 他社との比較表
  • 「当社サービスが選ばれる理由」などのまとめ
ワイズコーチ

露骨に他者を貶めるようなことはNG。
あくまで自社サービスのアピールとして記述しよう。


まとめ

営業資料は、相手に安心感と納得感を与え、スムーズに商談を進めるための道具です。必須情報をきちんと盛り込み、見やすいレイアウトにまとめることで、提案内容がより伝わりやすくなるでしょう。
ぜひ今回ご紹介した項目を参考に、営業資料を作成・見直ししてみてください。明確でわかりやすい資料は、営業活動を強力にサポートしてくれるはずです。


▼今回のポイントのおさらい▼

  1. 会社概要(会社名、住所、代表取締役社長、設立、資本金、従業員数など)
  2. 組織図(担当部署や問い合わせ先を明確に)
  3. サービスの全体案内(全体像と強みを示す)
  4. 提案サービスの詳細(機能・メリット、導入事例、数字を使った実績)
  5. 価格表(プラン別・オプションの明示)
  6. メモ欄(空白を作り、相手がメモしやすいように)
  7. 追加情報(実績・導入事例、FAQ、お問い合わせ先、導入フロー など)

資料づくりは地味に思えても、商談を左右する大切な要素。最終的には、「相手が何を知りたいか」「どんな課題を抱えているか」を考えながら、カスタマイズしていきましょう。

今後の営業活動がよりスムーズに、そして成果につながるよう、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

以上、「営業資料に入れるべき内容とは? ~信頼感を高めるためのポイント~」でした。

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