商談の場で、「パソコンや資料などを使った提案をきちんとしたい」という気持ちから、相手が席に着く前にパソコンや資料を広げていませんか?準備を済ませておきたいという気持ち、すごく共感ができます。
しかし、実はその行動が相手にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
本記事では、相手への印象を損なわず、スムーズに商談を進めるための注意点をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
1. お互いが着席し、挨拶を交わすまでは「机に何も置かない」
まず大切なのは「挨拶の瞬間をきちんと大切にする」ということ。
相手が席に来るまでの時間に、パソコンや資料を準備したくなるかもしれませんが、
商談が始まる前の段階で机にモノが広がっていると、
- 「用件だけ伝えに来た」
- 「自分の話だけを押し付けるつもりかもしれない」
といった印象を相手に与えてしまうリスクがあります。
商談は、まずは信頼関係の構築から。
挨拶やアイスブレイクのタイミングをしっかり確保できるよう、最初は机の上は何も置かずに待ちましょう。

商談で重要なのは「相手との会話」。
紹介にはやりたい気持ちはいったん抑えよう。
2. 名刺交換や挨拶後、「本題に入る前」に準備をする
席に通されて、先方がお見えになったらまずは名刺交換を行います。
そして落ち着いて挨拶を交わした後、ようやくパソコンや資料を出す準備に移りましょう。
その際に一言、「それでは、パソコンと資料を準備させていただきますね。」
と伝えてから、机の上に置くようにします。「何も言わずにさっと資料を出して商談を始める」よりも、
このワンクッションを入れるだけで、相手からの印象は大きく変わります。
3. パソコンは相手との間に「壁」にならないように置く
パソコンを使用する場合、相手と自分の間に置いてしまうと、物理的にも心理的にも「壁」となってしまいます。
商談で伝えたいのは、単なるデータや画面の情報だけではなく、
- あなたの姿勢
- あなたの提案に対する真剣さ
- 相手の課題を解決するためのコミュニケーション
です。
画面を正面に立ててしまうと、相手の表情や反応を見逃す原因にもなります。
スペースが許すならば、パソコンは相手の横または斜めにずらしておき、
コミュニケーションの邪魔にならない配置にしましょう。
4. なぜ「挨拶」 → 「準備」の順番が大切なのか
ポイント1:相手への「敬意」を示す
挨拶の瞬間は、あなたにとっても相手にとっても大切な時間です。
最初に敬意を持って接することで、
- 「この人と話がしたい、話を聞きたい」
- 「丁寧な人だ、信頼できる」
と思ってもらうきっかけになります。
ポイント2:商談をスムーズに進めるため
最初からパソコンや資料を出してしまうと、「本題に早く入りたい」「こちらのペースで話を進めたい」という印象を強く与えてしまいがちです。
しかし、実際の商談では相手の都合や状況を聞きながら進めることも多いもの。
紹介に焦らずに、しっかりと挨拶の時間を取りましょう。
5. まとめ
- 相手が席に着いて挨拶を交わすまでは、机に何も置かない。
- 挨拶や名刺交換の後、ひと声かけてからパソコンや資料を準備する。
- パソコンは相手との間に「壁」にならないように、横や斜めに配置する。
商談の序盤は、あなたと相手の信頼関係を築くための重要な瞬間です。
パソコンや資料はあくまで補助ツール。
最も大事なのは「相手としっかり向き合う態度」です。
ぜひ今回のポイントを押さえて、よりスムーズで良い商談を実現してみてくださいね!
以上、「商談で席に着いてからの注意点:まずは「ご挨拶」が最優先!」でした。