前回の記事では、訪問前の場所・時間の確認やWeb商談の動作チェック、企業リサーチの重要性など、商談における基本的な「事前準備」についてお話しました。
今回はさらに一歩踏み込んで、値引き交渉の対策や、当日のシミュレーションを中心に解説します。
「事前にどこまで値引きを許容するのか」「商談のゴールはどこに設定するのか」—こうしたポイントを押さえておくだけで、当日慌てずに商談を進めやすくなります。
具体的な準備のステップを参考に、次の商談を成功へと導きましょう。
目次
1. 値引き交渉の線引きとシミュレーション
- 事前に社内で決裁ライン・割引率の限度を確認
- 突然値引きを要求されても慌てないよう、「どの金額・条件までなら自分の権限でOKなのか」を明確にしておきましょう。
- 可能なら、代替案(例えば「価格は難しいが、サポート強化で価値を上げる」など)を準備。
- 商談の流れを頭の中でリハーサル
- 起こりそうな質問や反論をリストアップし、回答パターンを考えておきましょう。
資料にFAQを載せておくと良いでしょう。
- 起こりそうな質問や反論をリストアップし、回答パターンを考えておきましょう。

突然役員が出席してきて、突然値引き交渉される。なんてこともあるぞ。
予め交渉のボーダーラインを決めておけば対応しやすいぞ。
2. 商談のゴール設定とストーリー作り
- 今回の商談で得たい具体的な成果(次回アポイント獲得、仮契約、見積もり段階など)を明確化
- 目的をはっきりさせると、商談中のブレが少なくなります。
- 「初回はニーズの発掘と次につなげる」「3回目だから決める商談」など自分なりの目標を想定しておきましょう。
- 提案ストーリーを構築
- 紹介の流れをあらかじめ作っておくと、会話が脱線しにくい。
会社紹介→ 自社商品の紹介→ 他社での導入事例や導入メリット → Q&A→ 価格提示
- 紹介の流れをあらかじめ作っておくと、会話が脱線しにくい。
3. 資料のアップデートと現場での使い方
- お客様の質問が多い事項については、資料に追加する
- 導入企業の声、サポート内容、支払い条件など、質問が多い事項は資料に追加してアップデートしましょう。
- 導入企業の声、サポート内容、支払い条件など、質問が多い事項は資料に追加してアップデートしましょう。
- 紙資料とデジタル資料を使い分ける
- 紙資料を見てもらいながら、詳細はタブレットやPCで説明すると説得力UP。
4. 当日の準備リストを作っておく
- 前日に荷物をそろえておく
- PC、充電器、モバイルWiFi、名刺ケース(名刺の有無確認)、筆記用具、資料の印刷ミスなどなど。
- PC、充電器、モバイルWiFi、名刺ケース(名刺の有無確認)、筆記用具、資料の印刷ミスなどなど。
- 時間管理・移動プランを再確認
- 渋滞や電車遅延に備え、早めに出発。近くのカフェも調べておきましょう。



宿泊を伴う出張は持ち物が増えるから、リスト化を推奨するぞ!
5. プラスアルファの情報収集
- SNS・業界メディアをさらっとチェック
- 当日朝に気になるニュースがあれば、話のきっかけになる。
- 当日朝に気になるニュースがあれば、話のきっかけになる。
- 担当者の人柄や趣味を知っておくとアイスブレイクに有効
- ただし、行き過ぎたプライベート詮索は逆効果なので注意!



LinkedInやWantedly、業界紙など広く見てみると良いぞ。
6. まとめ:事前準備は「相手を想う姿勢」の表れ
商談前の綿密な準備は、単に自分のためだけでなく、**「相手へのリスペクト」を示すものでもあります。先方にとっても、しっかり情報を把握してくれている相手との商談は「気持ちよく、成果が出やすい打ち合わせ」**につながります。
ぜひ明日から、今回ご紹介したポイントを活かして準備してみてください。
「次にどんな準備をしようか?」と悩んだら、この記事に立ち返り、チェックリストのように活用すると便利です。
以上、「【第2回】商談前の準備②:値引き交渉と当日のシミュレーション」でした。