営業活動において「商談をWebで行うか、それとも訪問して対面で行うか」は、近年とても大きなテーマになっています。オンラインの環境が整ってきた今、実はどちらにもメリット・デメリットがあり、「相手」「商談内容」「進捗状況」などに応じて使い分けることが重要です。今回は、Web商談と訪問商談のそれぞれの特徴と使い分けのポイントについて解説します。
目次
Web商談のメリット
- 移動時間を削減できる
特に遠方のお客様や、拠点が複数に分かれている場合には、移動時間や交通費が大きな負担となります。
Web商談であれば時間を大幅に節約でき、商談数を増やしやすいのが魅力です。 - さまざまな拠点から参加が可能
拠点間を移動する必要がなくなるので、たとえば本社と支店の担当者が同時に商談へ参加するなど、複数部署を交えた意思決定がスムーズになる場合があります。 - アポイントが取りやすい
「移動時間がいらない」「気軽に顔合わせができる」という理由から、相手の都合がつきやすくなり、商談の数を増やしやすくなります。

「わざわざ来てもらってまでは申し訳ない」と気を使って下さるお客様もいらっしゃるので、Web会議は打診がしやすいぞ。
Web商談のデメリット
- 相手のリアクションが見えにくい
画面越しでは微妙な表情の変化やしぐさが確認しづらい場合があります。
「ここで興味を持ってくれているのか?」といった判断が難しく、提案の組み立てに影響が出ることもあるでしょう。 - 通信環境に左右される
通信速度が遅いと音声や映像にラグ(遅延)が生じ、スムーズな商談ができない可能性があります。
商談の内容が複雑であればあるほど、タイムラグはストレスとなり、集中力が削がれる原因になります。 - 商談への真剣度が下がりやすい
ネット環境にいると、他のタスクや通知に意識が向いてしまうことがあります。
また、会話の途中でマイクやカメラをオフにしてしまうなど、相手の温度感がわからなくなる場面があるかもしれません。



画面OFFされた時は、相手のリアクションが全く分からないぞ。。。
めげずに、「ここまでご不明な点はありませんか?」などこまめにリアクションを求めるようにしよう!
訪問商談のメリット
- リアクションや温度感がわかりやすい
対面であれば相手の表情やしぐさ、声色からどれだけ興味を持っているのか、何か不満や疑問を感じているのかをより正確に把握できます。これによって、商談の進め方を臨機応変に調整しやすくなります。 - 対話がスムーズ
空気感や雰囲気の共有、雑談やアイスブレイクなど、対面のほうが場を盛り上げやすいケースが多いです。
Web上では難しい「ちょっとした一言」や「手元の資料の見せ方」なども、対面であれば自然に行えます。



訪問商談は雰囲気、相手の反応の機微がわかるので重要な会議は訪問を打診しよう!
訪問商談のデメリット
- 移動時間と費用がかかる
特に遠方の場合は交通費や宿泊費などが発生し、費用の面で負担が大きくなります。また、移動時間が長くなると効率的にアポイントを組むのが難しくなります。 - アポイントの件数を増やしにくい
日程調整や移動スケジュールの都合上、1日に対応できる商談数がどうしても限られてしまいます。密度の高い商談を行いやすい反面、回転率は低くなりがちです。



訪問は移動時間もあるので、一日の商談数が限定されます。
特に遠方への出張だと体力勝負になるぞ!
どのタイミングでどちらを使うべきか?
総合的に考えると、以下のような使い分けがおすすめです。
- 初回の商談:Web商談が向いている
まずは簡単に顔合わせをして、お互いの課題感や状況を把握するためにはWeb商談が便利です。
移動コストがかからず、相手の都合に合わせやすいので、初回は短時間で効率よく情報交換をするのがよいでしょう。 - 2~3回目以降の決めの商談:訪問商談でじっくり対話
ある程度お互いに理解が深まったら、最後の詰めやクロージング、細かい交渉などは対面で行うのがおすすめです。リアクションや温度感を見ながら話を進めることで、相手の潜在的な不安を早期に察知し、解決策を提案しやすくなります。



状況に合わせてうまく使い分けるのがコツ。
お客様がの要望も聞いてみよう!
まとめ
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Web商談と訪問商談は、それぞれに強みと弱みがあります。特に初回はWeb商談を活用し、アポイントを取りやすくする・移動コストを下げることがポイントです。
その上で、お客様とのやり取りが進み、具体的な提案や条件交渉が必要になったら、訪問商談で信頼関係を深めるという流れが理想的といえます。
商談の目的や相手の状況、そして自分自身の営業スタイルに合わせて、最適な手段を選択することが重要です。
上手に組み合わせることで効率的かつ成果につながる営業活動を実現していきましょう。
以上、「Web商談と訪問商談の違いとは? – 使い分けのポイントを解説」でした。