営業成績が良かった後に訪れる静けさ

2025年2月11日2025年3月3日

営業の世界では、「絶好調！」と思えるような時期と、「あれ、最近少し落ち着いてきたかも？」と思う時期が、
波のように繰り返しやってきます。
特に、大きな受注や契約が続いた「好調期」の後には、少しばかり静かな期間が訪れがちです。
今回は、そんな営業活動の“静かな時間”をどう捉え、どう活かすかについてお伝えします。

こんな人におすすめ

・営業成績が上向き始めた人
・今絶好調の人
・絶好調の後に停滞している人

1. 営業成績が良いと静かな時期がやってくる

成績が良いときは、商談が立て続けに決まったり、アポイントが集中したりするため、忙しく動き回る毎日になるでしょう。しかし、契約がひと段落して成果が出た後は、“波が落ち着く”ように、急に新規の相談や問い合わせが減り、静かに感じる時期がやってきます。

これは、自然な営業のサイクルでもあります。決して「もう受注できなくなるのでは？」と焦る必要はありません。
むしろ、この静かな時間こそ、次に向けた準備を着実に進めるためのチャンスととらえましょう。

ワイズコーチ

営業には「良い時」と「静かな時」の波があります。
「静かな時」の振る舞いで、次の波が掴めるかが変わるぞ。

2. 静かな時期こそ“種まき”を忘れない

成果が続くと、つい安心してしまい、アフターフォローや新規顧客へのアプローチなど、地道な活動が疎かになりがちです。しかし、この「静かな時期」こそが、次の好調期に向けた“種まき”の絶好のチャンスです。

見込顧客＆既存顧客へのフォローアップ
見込客と既存顧客のサポートやフォローをしっかり行い、顧客満足度を高めましょう。
新たなニーズや顧客の課題が見つかれば、追加の提案に繋がる可能性もあります。
リストの見直しと新規アプローチ
これまでに繋がりがあったにもかかわらず、アプローチできずにいた顧客はいませんか？
過去に商談したことがある顧客、名刺交換をしたまま連絡できていない相手など、再度リストアップしてみましょう。
情報収集や営業資料のアップデート
製品・サービスの新しい事例や成功事例をまとめたり、提案資料を見直して内容をブラッシュアップしたりするなど、準備作業を進めておくことで、次の商談で説得力が増します。

このように、新たな顧客を獲得するための小さなアクションを積み重ねることで、次に好調期が来るときの受注チャンスを大きく広げることができるのです。

ワイズコーチ

忙しい時から静かになると、不安に感じるもの。
周りが忙しそうにしていても、自分は粛々と種をまくんだ。

3. 自信をなくさないように維持するコツ

営業マンは成果が数値に表れるため、「数字が動かない＝できていない」と感じることもあるでしょう。
しかし、“静かな時間”が訪れたからといって、自信を失う必要はありません。

過去の成功体験を振り返る
まずは前回・前々回の好調期にどんな行動をしていたのか、契約に繋がった要因は何だったのかを改めて振り返ってみましょう。「ちゃんと自分はやれていた」という自己評価の積み重ねが、自信を支える基盤になります。
小さな成功を積み重ねる
大きな受注だけが“成功”ではありません。
「今日は既存顧客5社にフォロー連絡を行った」「今まで連絡できていなかった取引先とのアポが取れた」など、日々のアクションそのものも成功として捉え、ポジティブに評価してみましょう。
焦らず継続する
短期的に数字が動かなかったとしても、その後に大きな成果へ繋がる可能性があります。
種を蒔いてすぐに芽は出ないもの。焦らず、一歩一歩の行動を重ねることで自信を維持しやすくなります。

ワイズコーチ

成績目標ではない行動目標を設定して、自己評価を高めよう。

4. 静かな時期を“学びの時期”として活かす

好調期には日々の業務に追われ、なかなか学習や自己研鑽に時間を取れないことも多いでしょう。
逆に、落ち着いた今だからこそ、学びの機会を増やすことができます。

セミナーや研修への参加
営業スキルの向上だけでなく、市場トレンド、マーケティング戦略、コミュニケーション術など、幅広い分野にアンテナを張ってみましょう。
社内外の営業仲間や先輩との情報交換
他の営業パーソンは今どのような取り組みをしているのか？成功事例、失敗事例などを共有することで、自分の営業活動に取り込めるヒントがきっと見つかります。
自身の営業スタイルを見つめ直す
提案資料やトークスクリプト、アプローチ先の選定方法などを再点検し、改善点を洗い出してみましょう。好調期には気づかなかった問題点が、新たに見えてくることもあります。

ワイズコーチ

静かな時こそ、学ぶ時間を取り入れよう。
ここで学べる人が次のレベルへ成長できるぞ。